ル・ピュイ・アン・ヴレ(世界遺産)- Le Puy En Velay -
サンティアゴ・デ・コンポステーラへとつながる巡礼出発地 ルピュイ巡礼
旅行日:2018年4月
リヨンから電車で2時間半、サンティアゴ・デ・コンポステーラへとつながる巡礼の出発地の1つです。巡礼路は世界遺産に登録されています。奇岩の岩の上の教会や、巡礼の出発地であるノートルダム・ドゥ・ピュイ大聖堂には黒い聖母、マリア様が出現し病気を治したと言われる岩があります。かなり強めのパワースポットです。神々しい雰囲気を感じる町でした。ある雑誌の世界遺産特集号でビビッと来た2つの奇岩と教会が忘れられず、今回行くことにしました。
1.ル・ピュイ・アン・ヴレ(世界遺産)の半日旅Le Puy-en-Velay
リヨンに前泊し早朝出発。ストライキの日ではありませんでしたが、早朝の電車はストで運休!!運行している駅までタクシーを1時間飛ばしてもらいギリギリ電車にのりました。電車は渓谷沿いをゆっくり走行。途中、雲海の残りのような霧が帯状にでて、日が上がるにつれ消えていきました。
ル・ピュイ・アン・ヴレ駅に到着。さすが有名な巡礼地、整備された綺麗な駅でした。リヨンより寒く感じます。観光は半日を予定していた為、足早にマリア像へ向かいました。(トイレはここで)駅から、グーグルマップに載っている小道を通り、坂をのぼって行きます。ちょっとキツイ...
地図が読める友人でしたので、意外と早く開園前に到着。
景色を楽しみながら、開園時間を待ちました。
家がとてもかわいい♪開園時刻を過ぎても鍵を開ける係が来ず、門がいつ開くかわからないとの事で、先に奇岩の上の教会へ向かいました。
街からは奇岩の教会がそびえ立っていました。
2.奇岩の礼拝堂 サン・ミシェル・デギュイユ礼拝堂Le Puy-en-Velay
火山で出来た岩山。サン・ミシェル岩山に佇むのが、サン・ミシェル・デギュイユ礼拝堂です。10世紀に建てられた歴史ある礼拝堂です。曇り空が、奇岩の教会を包み厳粛な雰囲気を醸し出していました。
普通の町の中に、ぽつんとそびえ立つ教会がなんとも不思議...
城に近づくにつれ、心が躍り、同時に本当にたどり着くのか、フランツカフカの名作「城」の主人公のような感じでした。
入場料を払い、ポストカードと巡礼地のシンボルである貝のメダイを購入。売店のおばさんは珍しく愛想悪い...
風情ある、古い岩沿いの階段を268段登って行きました。さほど登るのに時間はかかりませんでした。途中、2箇所程ベンチ有。体力より、高所恐怖症の方が心配かも。
10世紀に作られたロマネスク様式の礼拝堂。辿り着くと、辺りには誰もいませんでした。
電気のない薄暗い礼拝堂に入ると、女の子が1人座っていました。時折雲の切れ間から太陽光がさして神々しさを感じました。壁一面に古い壁画が描かれていました。
外へ出ると一転晴れて、絶景が360度広がっていました。
光がさし景色がとても綺麗で、風も心地よかったです。
礼拝堂の周りは歩くことが出来てここから街全体が望めます。名残惜しくも、次の場所へ。階段を下りる途中、2組ほど観光客とすれ違いました。明るく挨拶を交わしとても清々しい気分で、地上へと降りました。
礼拝堂を振り返りながら、なんとも奇跡の様な空間でした。パンフレットによると、夜はこの岩山でプロジェクションマッピングをしてるそう...中世の香り漂う素敵な町を歩き、次は巡礼地となる教会へ向かいます。
3.ノートルダム デュ ピュイ大聖堂Le Puy-en-Velay
ノートルダム デュ ピュイ大聖堂。サンティアゴ・デ・コンポステーラへとつながる巡礼地点。
入口から、見た景色。ここから長い巡礼へと旅立ちます。
中央には、有名な黒い聖母像が安置されていました。厳粛な雰囲気の、大きな教会でした。
ローマ時代にマリア様がこの岩盤の上に出現され女性の熱病が治ったと言われる奇跡の石です。現在は、石の上で病気の治癒を懇願する方もいるそうです。ろうそくを立て祈りました。
お土産屋さんには、マリア像や天使達のメダイが種類も豊富に売られていました。ルピュイでしか買えない黒い聖母様のメダイと、天使、友人に頼まれていた分を購入しました。両面柄違いでこのクオリティーが€1.5。さっきの所より安い。天使に詳しくないので知っておけば良かったと思いました。
4.コルネイユ岩山 聖母マリア像Le Puy-en-Velay
再び、マリア像へ。€4を払い入場します。
ゆるやかな斜面を景色を頼みながらゆっくり上がって行きます。
花と苔でより美しい...
礼拝堂よりこちらの方が高度が高いので登るのに疲れます。時間もかかりました。途中、細い階段も上り頂上へとたどり着きました。
こちらは展望台と言った感じで、高い位置から町全体が伺えます。建物が統一されていて本当に綺麗です。マリア像の頭上でドローンを飛ばしている人もいました。
下をみると足がすくみます..
胸を打つような十字架
マリア像はクリミア戦争で使った大砲から作られています。せっかくなので、展望台になっているマリア像の中を入って頭の上の展望台から覗いてみた。
ぐるぐる階段が狭くてキツイ...正直、登らなくて良いと思いました。景色が途中の小窓から見えます。
顔から、ティアラ部分へ続くハシゴが怖い。頂上のガラス?プラスチック部分が若干汚れてる。ハシゴがしなる+下は空洞=恐怖。堪能した後は、入場口の近くにお土産屋さんに寄り、シェルのクロスを購入しました。
5.ちいさな町Le Puy-en-Velay
この町は、手製のレースが有名で街角に売られていました。レンズ豆も有名だそう。建物もとても可愛い町でもっと散策したかったです。頂上からみた町外れの教会も気になりました。とても小さな町なので、1泊するほどは見るとこはないかな?
帰りも途中まで、タクシーに乗り夕方TGVでパリへ戻りました。電車もギリギリ乗れた感じだったのでかなり焦りました。
ランチを食べる時間が無かったので、パン屋さんでパイを購入して、電車の中で食べました。短い滞在時間でしたが行って本当に良かったです。とてもパワーを感じられる素敵な所でした。
メダイはお土産にしました。こちらは自分用(右下のブルー以外はルピュイで購入)
日本に帰ってからメダイでブレスレットやネックレスを作りました。気に入ってます。
ル・ピュイ・アン・ヴレの行き方
電車:LYON(リヨン)からPART DIEU駅もしくはPERRACHE駅より約2時間半。LE PUY EN VELAY駅下車。
料金:片道€26くらい(2018年)
※上記駅合わせて1日10本位しかないので注意!電車により乗り継ぎ有。
- 電車:sncfのサイトから、Lyon → Le puy en velay で検索
- OUI.sncf
- 公式サイト:Plans de la villeの地図のアイコンより、マップが見れます。
- www.lepuyenvelay.fr